移り住む順番の話
土地を手に入れたら家を建てる。その順番は自然に見えるけれど、実際には資金も工期も、いちばん重い決断を最初に迫る進み方でもある。
まずキャンピングカーで住む
ladybluemama 氏が共有している計画は、順番が違う。まず新しく手に入れた土地にキャンピングカーで移り住み、そのうえで敷地内の小屋(shed)を、より快適に暮らせるタイニーハウスへ改装していく、という段取りだ。
住みながら次の住まいを作る、という形になっている。
土地に住んでから決める
この進め方の効いているところは、図面より先に体感が来ることだ。
朝日がどこから入るか。雨のあとに水がどこへ流れるか。風はどちらから吹くか。夏の暑さと冬の寒さがどれくらいか。一度その土地で暮らしていれば、次の判断は具体的な感覚に支えられる。
「仮住まい」と呼ぶかどうか
ここで一つ、問い直せる前提がある。キャンピングカーは、通過点でなければならないのか。
キャンピングカーやトレーラーハウスのような動かせる住まいには、固定した家にはない性質がある。土地が合わなければ移れる。手放すときも身軽だ。暮らしの規模が変わったとき、住まいを作り替えるより置き方を変えるほうが早いこともある。快適さで必ず劣ると決まっているわけでもない。
段階を分けることの本質は、費用を分割することではなく、やり直しのきく単位まで決断を割っておくことだった。だとすれば、動かせるまま住み続けるという選択は、その考え方を途中でやめない、というだけの話でもある。
固定した家を最終形に置くかどうかは、土地に住んでみてから決めてもいい。
あなたにとって、住まいを「動かせる状態」にしておく価値は、どれくらいだろうか?