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Qwen-Image-2.1、7B の重みを非商用限定で公開

9月20日に公開された Qwen-Image-2.1 は、重みを誰でも落とせる一方で、ライセンスが利用を非商用に限っている。前作の Apache 2.0 から条件が入れ替わった画像モデルを、手元に置く側の条件から読む。

Qwen-Image-2.1、7B の重みを非商用限定で公開のイメージ

この記事でわかること

  • Qwen-Image-2.1 の重みは9月20日に公開されたが、ライセンスは利用を「研究または評価の目的のみ」に限り、商用は別契約を求めている
  • 配布ファイルの合計は33.1GB、生成部分の重みだけで約14.2GB。必要なVRAMは公式の説明に書かれていない
  • 前作の Qwen-Image は20Bで Apache 2.0。軽くて新しい方に条件がつき、重くて古い方には条件がない

9月20日、Qwen が画像生成モデル Qwen-Image-2.1 の重みを公開した。誰でも落とせる形で置かれた一方、添えられたライセンスは利用を非商用に限っていて、前作の Apache 2.0 から条件が入れ替わっている。

個人が画像の道具を自分の機械に持てる流れは続いている。今回はそこに、使い道で分ける線が引かれた。どこに引かれたのかを先に読んでおきたい。

条文が定めた非商用の範囲

まず語を分けておきたい。今回のものは、公式の告知が open weights と呼んでいるとおり、学習済みの重みファイルが誰でも落とせる場所に置かれたという話だ。ソースも利用条件も開かれたオープンソースとは別の状態で、何をしてよいかは添えられた条文が決める。

条文の名前は Qwen Research License Agreement、日付は公開と同じ9月20日。第2条aが、複製・配布・改変を含む利用を「非商用目的に限る」と定めている。第1条iはその非商用を「研究または評価の目的のみ」と説明する。第2条bは、商用の目的で使うなら別に商用ライセンスを取るよう求め、問い合わせ先のメールアドレスを1つ置いている。

前作と並べると差がはっきりする。2025年8月に出た Qwen-Image は20Bで、ライセンスは Apache 2.0、商用の利用も認める広く使われた条件だった。落とせることは変わっていない。使ってよい範囲だけが変わった。

落とすのに要る33GBと、書かれていないVRAM

仕様は公式リポジトリの説明にある。生成を担う部分が7B、つまりパラメータ数で70億。文章を読み取る側に Qwen3-VL 8B を使い、2048×2048 をそのまま出せる。透過つきの画像を直接生成・編集でき、参照画像は最大10枚まで渡せて、円で囲む・塗る・マスクを渡すといった指定で部分的に直せる。

実際に置くとなると、配布ファイル一覧の合計は33.1GB。生成部分の重みだけで約14.2GBある。回線とディスクの話が先に来る。

動かす側の条件は、公式の説明に書かれていない。GPUで動かす前提の手順は載っているが、VRAM、つまりGPU側のメモリがどれだけ要るのかは出てこない。手持ちの機械で動くかどうかは、落としてから確かめることになる。

環境づくりの手間のほうは下がっている。公開と同じ日に、手元で画像モデルを動かすための道具である ComfyUI と、Python から呼び出す Diffusers の両方が対応した。ComfyUI には文章からの生成と画像編集の見本手順も用意されている。コードを書かずに読み込むところまでは行ける。

なお、告知にある「多くのクローズドのモデルを上回る」という比較は、出した側が示したものだ。

生成した画像の扱いと、残された3つの道

条文が縛っているのは、モデルと付属文書そのものの利用だ。生成された画像の権利がどうなるかについて、条文は何も書いていない。書かれているのは、出力を使って別のAIモデルを作って配る場合に「Built with Qwen」と表示すること(第4条b)で、個人が作った画像そのものの扱いは範囲の外にある。

条文が名前を挙げているのは、研究と評価の2つだ。自分の使い方がそこに入るかどうかは、条文を読む側が決めることになる。仕事で使う予定があるなら、先に開くべきなのは第2条bのほうだ。

道は3つある。非商用の枠のなかで使う。商用の契約を問い合わせる。あるいは Apache 2.0 のままの前作を使う。3番目は現実的な選択肢で、条件はつかないかわりに20Bあり、落とす量も動かす負荷も大きくなる。軽くて新しい方には条件がつき、重くて古い方には条件がない。どちらを取るかは、作りたいものと手元の機械で変わる。

条文そのものは Hugging Face のモデルページのファイル一覧に LICENSE という名前で置かれていて、開けば英文がそのまま読める。もうひとつ見ておきたいのは、同じページのライセンス欄だ。次に Qwen が画像モデルの新しい版を出したとき、そこが Apache 2.0 に戻るのか、研究ライセンスのままなのか。今回の条件が一度きりだったのか、続く方針だったのかは、そこで分かる。

ことば

  • オープンウェイト — 学習済みの重みファイルだけが公開され、使ってよい範囲は別に添えられた条文で決まる形。公開されたという言葉だけでは、仕事に使えるかどうかまでは分からない。
  • Qwen Research License — 今回のモデルに付いた利用条件の名前。用途を研究と評価に絞る型で、同じ Qwen でも前作には Apache 2.0 が使われていた。作り手が同じでも、モデルごとに条件は変わる。
  • ComfyUI — 部品を線でつないで画像生成の手順を組む、手元のパソコン向けのソフト。公開と同じ日に対応したので、条文の範囲さえ確かめれば試すまでの距離は短い。

あなたが次に作りたい画像は、非商用の枠のなかに収まるものだろうか?

参照

あなたの暮らしで、最初に試せることは何でしょうか。