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シャオミ SkyNomad Studio は29万9,900元、電動ルーフと床暖房つき

移動する生活空間として紹介された7人乗りに、報道が一致して伝える価格が付いた。電動で持ち上がる屋根、二層のロフト、3段階の床暖房。後付け改造が担ってきた領域に、量産の値札が並んだ。

シャオミ SkyNomad Studio は29万9,900元、電動ルーフと床暖房つきのイメージ

この記事でわかること

  • 雷軍が SkyNomad N90 Max Studio を移動する生活空間として紹介し、報道は価格を29万9,900元と一致して伝えている
  • 電動で100mm持ち上がる屋根、身長1.8mまで立てる二層ロフト、3段階の床暖房、30秒で1.87mになる二列目
  • 電気のみの航続は464km、燃料込みで1,705km。中国市場向けで、英国には導入されないと報じられている

シャオミの雷軍が、SkyNomad N90 Max Studio を移動する生活空間として紹介し、設計の考え方を自ら順に説明した。9月7日に発表された SkyNomad 4車種の最上位にあたり、報道が一致して伝える価格は29万9,900元。納車は9月からとされている。

屋根が持ち上がる車、床が温まる車は、これまで後付けの改造が担ってきた領域だった。買った車を工場の外で切り、断熱を入れ、電気を引く。その工程がまるごと生産ラインの内側に入り、値札が付いた。

何が付いて、いくらで、どこまで持っていけるのか。順に見ていく。

4車種に並んだ値段

同時に出たのは4つだ。N70 Pro が20万9,900元、N70 Max が23万9,900元、N90 Max が26万9,900元、そして屋根が持ち上がる Studio が29万9,900元。

並べると、屋根と床暖房と二層のロフトを足すぶんの差は3万元になる。7人乗りの大型車を買う判断の上に、寝室ぶんの追加が乗る形だ。改造で同じものを載せる場合と比べて高いか安いかは、その改造がいくらかかるかによる。ただ、比べる相手として並ぶ数字が出たこと自体が、これまでとの違いになる。

屋根が上がり、床が温まる

ルーフは電動で、100mm持ち上がる。開くと二層のロフトになり、身長1.8mまでなら立てる高さが取れるとされる。ロフト側には一体成型のマットレス、四方の窓、充電用のコンセント、空調の吹き出し口が付く。眠る場所に空調が届くというのは、後付けの改造でいちばん手間のかかる部分にあたる。

室内では、二列目が30秒で1.87mのベッドになる。床暖房は3段階、投影スクリーンは30インチ。座席は2+2+3の7人乗りで、車内には220Vのコンセントがある。外部への給電は最大6.6kWと報じられている。

動力は電気だけではない。76kWhの電池に1.5Lのエンジンを組み合わせ、エンジンは走行ではなく発電に回す。中国の試験基準で、電気のみの航続は464km、燃料を足した合計は1,705km。急速充電は15分で285km分とされる。車体は全長5,285mm、ホイールベース3,080mm、全高1,825mm。

買える場所と、置ける場所は別の話

ここから先は、仕様表に書かれていないほうの条件になる。

まず、買える場所。これは中国市場向けの製品で、英国には導入されないと報じられている。日本での販売について、確認できる発表はない。

次に、置ける場所。屋根を上げて夜を明かせるかどうかを決めるのは車の性能ではなく、その駐車場や敷地の規則だ。全高1,825mmは屋根を下げた状態の数字で、上げればそのぶん高くなる。仮に日本で走らせる話が出てきたとしても、最初に確かめるのは車の仕様ではなく、自分が停めたい場所が何を認めているかになる。

三つ目に、燃料。1,705kmは燃料込みの数字で、電気だけで動くのは464kmまでだ。停電時の電源として当てにするなら、そのときタンクに何が入っているかで持続時間が変わる。電気で完結する道具ではなく、燃料を積んだ発電機を載せた住まい、という位置づけになる。

四つ目に、これは寝室であって家ではない。ロフトと二列目のベッドで足りるのは睡眠までで、水と汚水の扱いについて確認できる情報はない。長く滞在する形を考えるなら、そこは別に用意する話になる。

次に見るもの

見る先は二つある。ひとつは、この形が中国の外へ出るかどうか。もうひとつは、実際に納車された車がどこに停まっているかだ。屋根を上げた写真がどんな場所で撮られるようになるかで、この製品が観光地の駐車場のものになるのか、それとも住む場所を選び直す道具になるのかが分かれる。

ことば

  • レンジエクステンダー式 — 電池で走り、電池が減るとエンジンを発電のためだけに回す方式。エンジンは車輪を駆動しないので運転感覚は電気自動車に近く、燃料を積めるぶん航続は伸びるが、給油の必要は残る。
  • CLTC — 中国で使われる走行試験の基準。実際の走り方や気温で結果は変わるため、国や基準の違う数字とそのまま並べて比較できない。
  • ポップアップルーフ — 屋根を持ち上げて就寝空間を作る構造。従来は購入後の改造で載せることが多く、車体側の防水と断熱をどう保つかが手間の中心だった。

住む場所を選ぶとき、いくつまでを持ち運べるものにしておきたいだろうか。屋根と、電気と、寝床。あなたが車の側に載せたいのはどれだろうか?

参照

あなたの暮らしで、最初に試せることは何でしょうか。