7月23日、アンドリュー・ング氏がOpenWorkerを公開した。会話するのではなく、仕上がった成果物を返すオープンソースのエージェントである。MITライセンスで、自分のパソコンで動き、モデルは自分で選ぶ。実務エージェントが、特定企業の製品ではなく手元に置ける部品になり始めた。
返ってくるものが変わる
整った文書を手渡す。Slackにメッセージを送る。カレンダーの予定を更新する。つながる先は25以上あり、Gmail、Notion、GitHubに加え、手元のファイルとターミナルにも届く。
会話の相手だったものが、作業する側に回る。返ってくるのが文章ではなく、済んだ仕事になる。
承認をどこに置くか、が設計の中心にいる
公式の記述に、設計の要がある。重大なこと——メッセージの送信、カレンダーの変更、コマンドの実行——の前には確認を入れ、承認するか、やり直しを指示する。人が見ていない実行では勝手に進めず、「お伺い」を受信箱に溜めておく。
細かい仕様の話ではない。会話するAIの間違いは、読めばその場で分かる。作業するAIの間違いは、終わってからでないと分からない。承認の位置が、そのまま製品の中心になる。
手元に集まるもの
動くのはmacOS 12以降で、署名と公証は済んでいる。Windows版は署名待ちで、警告が出る段階だ。モデルは11のプロバイダから選べ、Ollamaで完全にローカルに閉じる道もある。
動作も会話も、接続先のトークンもモデルの鍵も、すべて自分の端末に置かれる。これは利点であり、同時に集約でもある。業務ツール25以上の鍵が、1台に集まる。外に預けない代わりに、自分で守る対象が増える。まだオープンベータだという点も、あわせて見ておきたい。
あなたなら、どれを最初に渡すか
同じ週、脆弱性を見つけるAIは政府と限られた相手にしか配らないと決まった。用途が違うので並べては論じられない。ただ、絞って配るのと開いて配るのが、同じ数日に並んだ。
開いて配られたほうは、いま手元に置ける。最初に渡す1つは、どの作業だろう。渡す前に、それが失敗したとき何が起きるかを言えるだろうか。
一次ソース
・OpenWorker 公式リポジトリ(MITライセンス、25以上のコネクタ、11プロバイダ、承認の仕組み、データの保管方針、オープンベータ表記) https://github.com/andrewyng/openworker ・アンドリュー・ング氏による公開告知(2026年7月23日) https://x.com/AndrewYNg/status/2080333504446108104