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Powerwall 2 に Powerwall 3 を増設可能に、条件は未公開

Tesla Energy が Powerwall 2 への Powerwall 3 増設を北米と豪州で開放。買い替え前提が崩れる一方、公式の互換性表には非互換の注記が残り、台数や工事の条件はまだ表に出ていない。

Powerwall 2 に Powerwall 3 を増設可能に、条件は未公開のイメージ

この記事でわかること

  • Tesla Energy が 9 月 23 日、Powerwall 2 への Powerwall 3 増設を北米とオーストラリアで開放したと告知
  • これまで公開されていたのは載せ替えの手順だけで、Powerwall 3 が入ると全体の司令塔も入れ替わる
  • 公式の互換性表には非互換の注記が残り、台数・ゲートウェイ・工事費の条件はまだ公開されていない

Tesla Energy が 9 月 23 日、Powerwall 2 の所有者が Powerwall 3 を足して蓄電容量を増やせるようになったと告知した。対象は北米とオーストラリアで、公式の文面は 2 行だけだ。

世代が変わったら丸ごと買い替える、という前提が崩れる話だ。すでに 1 台を壁に付けている家にとっては、次に足すものの選択肢が増えたことになる。ただし、どんな条件なら足せるのかは、まだ告知の外にある。

足せる側の Powerwall 3 は、どういう箱か

Tesla が公開しているデータシートによれば、Powerwall 3 の公称容量は 13.5 kWh。連続出力は構成によって 5.8 kW から 11.5 kW まで分かれ、太陽光は直流で最大 20 kW まで受ける。保証は 10 年。

拡張の上限も決まっている。Powerwall 3 は 1 系統あたり最大 4 台まで、それに蓄電だけを担う Expansion ユニットを最大 3 台まで足せて、合わせて 7 ユニットが上限になる。Expansion ユニットにはインバータが入っておらず、容量だけを増やす部品だ。

これまで用意されていたのは、載せ替えの手順だった

Tesla のサービスマニュアルには Single Powerwall 2 to Powerwall 3 Upgrade という項目がある。ただしこれは、1 台の Powerwall 2 システムを 1 台の Powerwall 3 システムに置き換える手順だ。

中身を読むと、Powerwall 2 を壁から外し、ブラケットを撤去して穴を塞ぎ、Powerwall 3 用のブラケットで付け直す、という工程が並ぶ。電線が 10 GA 以上の太さであれば既存の 30A 配線と遮断器は流用できる。既設の Backup Gateway 2 はそのまま残るが、交換後は家を系統から切り離す役だけを担い、システム全体の司令塔は Powerwall 3 の側に移る。外された Powerwall 2 は管理画面に 30 日残り、その後は無効の表示になって消える。

これまで公開されていたのは「入れ替える」道だった。今回の告知が変えたのは、そこに「足す」道が加わったという点になる。

公開されている互換性表は、まだ前の版のまま

ここが、いま読者の側から確かめにくいところだ。

Tesla が公開している Powerwall System Compatibility の表 (英語・米国版) には、本稿の執筆時点でも注記が残っている。Powerwall 3 は現時点で Powerwall 2 および Powerwall+ と互換ではない、という一文だ。同じ表では、Powerwall 2 は 1 つのゲートウェイあたり最大 10 台、Powerwall 3 は最大 4 台と、世代ごとに別々の枠として書かれている。

Tesla North も、サポートページが Powerwall 3 Expansion を Powerwall 3 の所有者向けの製品として説明したままだと伝えている。告知は出たが、条件を確かめられる文書が追いついていない状態だ。

だから、いま分からないことははっきりしている。何台まで足せるのか。既設のゲートウェイはそのまま使えるのか。工事にいくらかかるのか。そして二つの世代が同じ家で動くとき、停電のあいだどちらがどう働くのか。

見積もりを頼む前に押さえること

この段階で自分の家について答えを出せるのは、Tesla か施工業者だけだ。上に並べた四つは、そのまま問い合わせの項目になる。

容量の話も、13.5 kWh という数字だけでは決まらない。足りないのが夜の長さなのか、一度に使える力なのかで、選ぶものが変わる。Expansion ユニットは容量だけを増やす部品なので、出力の不足には効かない。

確かめる先は一つある。energylibrary.tesla.com にある Powerwall System Compatibility の表だ。ここから Powerwall 3 と Powerwall 2 は互換ではないという注記が消え、混在の構成が行として載ったときが、条件が公開の形で確定したときになる。見積もりを取るのは、そのあとでも遅くない。

ことば

  • Powerwall 3 Expansion — 蓄電だけを担う追加ユニット。インバータを持たないため出力は増えず、容量だけが増える。1 台の Powerwall 3 に最大 3 台まで付けられる。
  • バックアップゲートウェイ — 停電時に家を系統から切り離し、蓄電池側の電気に切り替える装置。Powerwall 2 の世代では、これが全体の司令塔も兼ねていた。
  • サイトコントローラー — 充放電や自家消費の制御をまとめる役。Powerwall 3 が入ると常にこちらが司令塔になるため、世代を混ぜる話は役割の入れ替えを伴う。

壁にもう 1 台足すとして、あなたが増やしたいのは夜の長さだろうか、それとも一度に使える力だろうか?

参照

あなたの暮らしで、最初に試せることは何でしょうか。