アラジンブランドの家電を手がける日本エー・アイ・シーが、カセットボンベで動くトースター「アラジン ポータブル カセットガストースター」の先行予約を、応援購入サイトの Makuake で10月26日まで受け付けている。コンセントは要らない。最大400℃、1.5kWの火力で、パンのほかピザやオーブン料理にも使えるという。
Makuake プロジェクトページ (実行者 日本エー・アイ・シー・カセットボンベ式・最大400℃/1.5kW・一般販売予定価格3万3,000円・10月26日まで・11月末までにお届け予定・遅延とキャンセルの条件)Makuake(マクアケ)
一般販売の予定価格は3万3,000円。届くのは11月末までの予定だ。プロジェクトページはキャンプでの使い方を前面に出しつつ、「非常用にも活躍」とも書いている。停電の朝に温かいものを焼ける道具として、どこまで数えられるかを見ておく。
燃料は、家のカセットコンロと同じボンベ
このトースターの燃料は、家庭のカセットコンロで使う、いわゆる CB 缶だ。専用の燃料を別に買い置く必要はない。カセットコンロ用に備蓄しているボンベがあれば、そのまま回せる。
家電Watch によると、連続燃焼時間は約2時間18分。点火は圧電式で、火が消えたときにガスを止める立ち消え安全装置と、ボンベ内の圧力が上がりすぎたときに働く圧力感知安全装置を備える。大きさは幅383×奥行370×高さ266mm、重さは約5.4kgと伝えている。
プロジェクトページは、電気トースターのようにサーモスタットで火が途中で消えないため、しっかり予熱できる点を特長に挙げている。ガスが燃えるときに出る水蒸気が、焼き上がりの食感に効くという説明もある。
停電の日に効くこと、効かないこと
停電のとき、電気トースターも電子レンジも止まる。カセットコンロがあれば湯は沸かせ、鍋も温められる。このトースターが足すのは、焼くという選択肢だ。パンを焼き直す、冷めた惣菜に焼き色をつける、といった使い方ができる。
ただ、防災用品として数えるには条件がある。
- ボンベの数で使える時間が決まる — 連続燃焼の約2時間18分は、ボンベの残りの量や気温で変わりうる。カセットコンロと同じボンベを分け合うなら、湯を沸かす分と焼く分を合わせて何本要るかを数える必要がある
- 置き場所と重さ — 約5.4kg で、トースターとしては大きく重い。台所に常設するのか、しまっておいて非常時に出すのかで、使い勝手が変わる
- 使う場所の条件は届いてから確かめる — ガスを燃やす道具なので、屋内で使うときの換気などの条件は重要だ。プロジェクトページの公開情報では、屋内での使用条件を確認できなかった。届いた取扱説明書で確かめることになる
停電のためだけに3万円台の道具を一つ増やすのか、休日の朝やキャンプでも使う道具として持ち、いざというときにも数えるのか。後者のほうが、置き場所と値段の釣り合いは取りやすい。
応援購入には、普通の買い物と違う条件がつく
Makuake での先行予約は、店頭で買うのとは条件が違う。プロジェクトは目標金額に関係なく購入が成立する方式で、発送は11月中旬ごろ、届くのは11月末までの予定とされている。ページには、配送が遅れる可能性があることと、遅延を理由にした取り消しは原則としてできないことが書かれている。届け予定月から3か月を超えて遅れた場合に限り、希望者の取り消しに応じるという。
割引価格で手に入る代わりに、届く時期の不確かさを引き受ける買い方だ。一般販売がいつどこで始まるかは、プロジェクトページでは示されていない。
次に見るのは、Makuake のプロジェクトページに載る活動レポートだ。発送の時期が予定どおり進んでいるか、一般販売の案内がいつ出るかは、そこで最初に分かる。
ことば
- CB 缶 — カセットボンベ。家庭用のカセットコンロに使う細長いガス缶で、スーパーやホームセンターで手に入る。アウトドア用の丸い OD 缶とは形も口金も違う。
- 立ち消え安全装置 — 風や吹きこぼれで炎が消えたとき、ガスの供給を自動で止める仕組み。ガスが出たままになるのを防ぐ。
あなたの家に備えてあるカセットボンベは何本あって、停電の3日間に何に使う計算になっているだろうか?

