YADOKARI は 10 月 8 日、災害で住まいに被害を受けた人とその家族に向けて、仮住まいとして使えるトレーラーハウスを支援価格で購入・レンタルできるようにすると発表した。2026 年 12 月 31 日までに契約した人を対象に、5 棟限定で輸送・設置費を同社が負担する。
家を直すあいだ、自宅の敷地や近くの土地に住まいを置き、住み慣れた場所で暮らしを続ける。その選択肢に具体的な値段が付いた。月いくらで、どこに置けるなら、自分の家族はこれを選ぶか。判断の材料を並べておく。
14㎡ で月 5.5 万円から、条件つきの値段
YADOKARI のプレスリリースによると、示された価格は広さ 14㎡ の 2 タイプだ (いずれも税込・エアコン付き)。
- 水回りなし:購入 330 万円から、レンタル月 5.5 万円から
- キッチン・トイレ・シャワー付き:購入 660 万円から、レンタル月 11 万円から
この価格の車両は中古で、レンタルの価格は 6 か月以上の契約が条件になる。水回りなしを半年借りるだけでも、本体の分で 33 万円からかかる計算だ。
運ぶ費用と、つなぐ費用は別
5 棟分の負担は、トレーラーハウスを運んで据える輸送・設置費に限られる。電気や給排水の接続工事などは別にかかり、仕様や設置場所の条件で費用が変わるという。見積りを比べるときは、本体の価格に接続工事を足し、返すときの条件まで含めて見たい。
水回りなしのタイプは、別にキッチン・トイレ・シャワーを使える場所が要る。被害を受けた家の水回りが使えない間は水回り付きを選ぶことになり、月額は倍になる。
同社が事前に確かめるとしているのは、搬入経路、敷地、電気・給排水の接続条件、土地の利用条件の 4 つだ。特設ページは、在庫があり、搬入と接続の条件が整っていれば最短 7 日で設置できるとしている。逆に言えば、トレーラーが通れる道と、つなげる設備が無い敷地には置けない。
公的な支援とは別の窓口
このサービスは有償で、自治体が用意する応急仮設住宅の申請窓口ではない。公的な支援制度の対象になるかは同社が確認中で、分かり次第、特設ページで知らせるとしている。扱いが示されるまでは、自分の家計で払える額かどうかで考えることになる。
自治体の仮設住宅の申請と、自分で手配する仮住まい。どちらを先に動かすか、両方を同時に進めるかは、家の被害の程度と、待てる期間で変わってくる。
12 月 31 日までに見ておく場所
確認できる次の一点は、YADOKARI の特設ページ「トレーラーハウスの仮設住宅・仮住まい相談」で、公的支援制度の扱いがいつ示されるかだ。輸送・設置費の負担は 12 月 31 日までの契約が対象で、5 棟限定でもある。
ことば
- トレーラーハウス — 車輪の付いた台車に載せた住まい。けん引して運び、敷地に据えて使う。YADOKARI は「動かせる住まい」として、被害を受けた家のそばへ運べる点を打ち出している。
- 応急仮設住宅 — 災害で家に住めなくなった人のために、自治体が用意する仮の住まい。申請や入居の条件は自治体ごとに案内され、今回のような民間の有償サービスとは別の仕組みだ。
- 給排水の接続 — 水道から水を引き込み、使った水を下水などへ流すための工事。トレーラーハウスを住まいとして使うには、電気と並んでこの工事が要る。
家を直すあいだ、家族のどの暮らしの動線をいちばん守りたいか。そのために月いくらまでなら払えると、あなたは考えるだろうか?

