アウトドア用品のロゴスコーポレーションは10月15日、充電式の LED ランタン「野電 ハングゲージランタン」をプレスリリースで紹介した。9月24日から順に店頭に並んでおり、価格は3,980円 (税込)、点灯時間は約3〜90時間とされている。



吊り下げても置いても使える 2WAY の作りで、重さは約160g。リリースは家庭や防災での使い道にも触れている。停電の夜に頼れるかどうかは、「最大90時間」がどの明るさの話なのかで大きく変わる。
リリースと仕様表に書かれていること
光り方は、フィラメント型の暖色、天面から照らす白色と暖色、両方を同時に点ける中間色から選べ、明るさは無段階で変えられる。赤色の点灯と点滅、SOS の点滅もあり、リリースは緊急時の合図に使えるとしている。付属のカラビナで吊るすほか、テーブルに置いたり、別売りの三脚に付けたりできる。燃料は要らず、充電は USB Type-C で行う。
仕様表の主な数字はこうだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 明るさ | LED 球値 約260ルーメン / ロゴス基準値 約213ルーメン |
| 常用点灯時間 | 約3〜90時間 |
| 電池 | リチウムイオン蓄電池 2000mAh |
| 充電 | USB Type-C (5V/1A)・約3時間 |
| 防水 | IPX4 (防雨) |
| 大きさ・重さ | 直径約8cm・高さ約11.5cm・約160g |
3時間と90時間のあいだ
仕様表にあるのは「約3〜90時間」という幅だけで、どの光り方・どの明るさで何時間なのかは書かれていない。
目安は電池の容量から見えてくる。2000mAh を、リチウムイオン電池で一般的な公称電圧 3.7V で換算すると、蓄えられる電気は約7.4Wh になる。単純に割ると、90時間もたせるには平均 0.1W に満たない電力で光らせる必要がある。一方、3時間で使い切るなら平均 2W 余りだ。90時間の側は明るさを大きく絞った設定、3時間の側は最も明るい設定に近いと読むのが自然だろう。
停電の夜に部屋を照らす使い方なら、どこかの中間に落ち着く。最大の明るさで照らし続ければ、一晩もたずに切れることもありうる。何時間もつかは、どこまで明るさを我慢できるかで決まる。
停電の備えとして置くなら
防災用の明かりとして見るとき、仕様表から分かる弱点もある。充電は USB の 5V/1A で約3時間かかる。停電が長引けば、モバイルバッテリーや車のソケットなど、別の電源から充電し直す手段が要る。スマホなどへ給電する機能は、仕様表には挙がっていない。
防水は IPX4 で、雨や水しぶきには耐えるが、水に沈める使い方は想定していない。160g と軽く、吊るせるので、トイレや廊下など明かりの要る場所へ持ち運ぶ使い方とは相性がよい。
一方で、ランタン1台で家族の夜をまかなうのは難しい。暗くして長くもたせるか、明るくして短く使うかを、1台ずつの役割で分けて考えることになる。
次に確かめる点
次に見るのは、ロゴスの公式サイトの製品ページと、同梱の取扱説明書に、光り方ごとの点灯時間が載っているかどうかだ。載っていなければ、買う前に販売店かロゴスへ「最も暗い設定で何時間、最も明るい設定で何時間か」を尋ねておくと、停電時の使い方を先に決められる。
ことば
- IPX4 — 防水性能を示す国際的な等級の一つ。あらゆる方向からの水しぶきに耐える水準で、雨の中での使用は想定するが、水没には耐えない。
- ルーメン — 光源が出す光の総量を示す単位。数字が大きいほど明るい。リリースは LED 球値と自社基準値の二つを載せているが、違いの説明はない。
停電の夜、あなたは明かりを長くもたせるほうと、明るく照らすほうの、どちらを先に選ぶだろうか?
