日テレWands は10月14日、同社が運営するファンクラブ向けサービス「FaveConnect」の管理画面に第三者が不正にログインし、会員の個人情報が閲覧された可能性があると発表した。対象は「高嶺のなでしこオフィシャルファンクラブ」と「HEROINES OFFICIAL WEBSITE」の2つで、合わせて117,392アカウントにのぼる。
閲覧された可能性がある項目には、氏名やメールアドレスに加えて、住所、電話番号、職業、生年月日まで含まれる。氏名とメールアドレスだけの事例よりも、なりすましの材料になりうる情報が多い。会員と元会員が何を確かめ、何に気をつければよいかを整理する。
何が起きたのか
発表によると、10月13日に運営者向けの管理画面への不審なアクセスを検知した。調べたところ、第三者が管理者のアカウントに不正にログインし、10月11日から13日にかけて、管理画面から会員の情報を閲覧した形跡があった。
同社はすぐに不正に使われた管理者アカウントを削除し、接続元からのアクセスを遮断した。第三者が管理画面で行った操作はすべて特定できており、情報の書き換えなどの不正な変更は見つかっていない。データベースのサーバーへの直接の侵入も確認されていないという。FaveConnect で運営するほかのサービスも調べ、同じ手口の被害は無かったとしている。個人情報保護委員会への報告も進めている。
対象になる人と、含まれる項目
対象は、2つのサイトの会員と、退会してから6か月以内の元会員だ。同社は退会者の個人情報を原則6か月保管したあと廃棄しており、その期間内の人が含まれる。
閲覧された可能性がある項目は次のとおり。
- 氏名、メールアドレス、住所、電話番号
- 職業、生年月日、性別、ニックネーム
- その他の会員情報と、サイトに書き込んだ任意のコメント (アンケートの回答を含む)
クレジットカード番号など、支払いに関わる情報は含まれていない。発表の時点で、情報が不特定多数に公開された事実や、悪用された二次被害は確認されていない。対象者には別にメールで知らせているという。
住所と電話番号まで含まれるときに
今回の発表は、会員にパスワードの変更を求めていない。不正にログインされたのは運営側の管理者アカウントで、会員のログイン情報が狙われたという説明ではないためだ。
気をつけたいのは、正しい名前や住所、ファンクラブの会員であることを知ったうえで届く連絡のほうだ。同社は、自社や共同でサービスを提供する会社を名乗る不審なメール、電話、SMS に注意し、身に覚えのない連絡のリンクや添付ファイルを開かないよう呼びかけている。メールや電話でパスワードやクレジットカードの情報を尋ねることはない、とも明記した。
住所と電話番号が含まれるので、メールだけでなく、郵便物や電話でのなりすましも考えておきたい。「会員特典」や「当選」をうたう連絡が来たら、その連絡に書かれた番号ではなく、公式サイトから問い合わせ先をたどって確かめるのが確実だ。アンケートに書いた内容が含まれうることも、どんな話題で近づかれうるかを考える手がかりになる。
確認できる次の点
次に見るのは、日テレWands の公式サイトのニュース欄だ。同社は、新たに知らせるべき事実が分かれば速やかに公表するとしている。退会した元会員で、自分が対象か確かめたい人は、退会者専用の問い合わせ先 (support@ntv-wands.zendesk.com・件名に「不正アクセスに関する問い合わせ」) に連絡できる。会員は各サイトの会員用窓口が案内されている。
ことば
- 管理画面 — サイトの運営者が会員情報の確認や設定の変更に使う、利用者からは見えない画面。ここに入られると、多くの会員の情報をまとめて見られてしまう。
- なりすまし — 企業や知人を装って連絡し、情報やお金をだまし取る手口。正しい名前や住所を知っているほど、本物らしく見えやすい。
あなたが住所や電話番号まで預けたまま、使わなくなった会員サービスは、いくつ思い出せるだろうか?
