最終更新: 10月30日 10:30(第1版) — 新しい公式発表が出るたびに、この記事を更新します。
10月30日早朝(日本時間)、暗号資産取引所 Binance の出金用の財布から、数十億ドル規模の資産が外へ流れ出た。Binance は「損失はすべて補償する」と表明し、いまは入出金を止めている。あなたのお金がそこにあるなら、何を確かめればいいだろう。
取引所はいま何と言っているか
09:13、Binance は公式 X にこう書いた。「Binance はすべての損失を補償する」。予防措置として入出金をすべて止め、法執行機関と連携していること、調査が終わったら事後報告書を出すことも添えている。いつ再開するかは、まだ発表されていない。
その 3 時間前、06:15 には創業者の CZ 氏が「ユーザーの資金は安全だ。Binance へのハッキングに見える」と投稿していた。CZ 氏はもう経営はしていないが、「株主として、ユーザーの資金は全額補償されると考えている」と書いている。
流出額は、調査会社によって約 33 億ドルから約 59 億ドルまで割れている。手口もまだ公式には分かっていない。
預けている人が、今日できること
- ログイン情報を入れる前に、URL を確かめる。 大きな事件の直後は「補償の手続きはこちら」「資産を守るために認証を」といった偽の案内が増える。Binance 自身も「最新情報は公式チャネルだけを頼りに」と呼びかけている
- 再開を待つ間に、慌てて動かない。 出金できない時間は不安だが、補償の表明は出ている。急がせる連絡ほど疑ってかかりたい
- 再開したら、置き場所を考え直す。 取引所は便利な一方で、預けた資産の鍵は取引所が持っている。長く持つ分は、自分で鍵を管理するウォレットへ移す人もいる
「補償する」の中身はまだ白紙だ
補償すると言っても、いつ・どの価格で・どの資産で戻すのかは示されていない。米国の暗号資産記者 Eleanor Terrett 氏は、Binance には顧客を補償できる資金力があることを「救い」に挙げた。それでも、言葉より次に出る具体的な手順を見たい。
Elon Musk 氏はこの件に「Everyday is Zeroday(毎日がゼロデイ)」と一言だけ書いた。ゼロデイとは、まだ誰も塞いでいない弱点を突く攻撃のこと。世界最大の取引所でも起きるなら、自分の側でできる備えは何だろう。
次に見るもの
入出金の再開告知と、補償の具体的な手順。Binance 公式 X とアナウンスページに出る。
ことば
- ホットウォレット — 取引所が日々の出金に使う、ネットにつながった財布。すぐ払い出せる代わりに、鍵が狙われやすい。
- 自分で鍵を管理するウォレット — 資産を動かすための鍵を、取引所ではなく自分で持つ財布。取引所の事故の影響を受けない代わりに、鍵をなくすと誰も戻してくれない。
あなたは、いまどこに資産を置いているだろうか?
参照
- Binance 公式 X(09:13・補償の表明と入出金停止)
- CZ 氏の X(06:15)
- Elon Musk 氏の X(07:33)
- Eleanor Terrett 氏の X(08:37)
- CoinDeskcoindesk.com
更新履歴
- 10/30 10:30 第1版