BESV JAPAN は、クロスバイク型の e-bike「JF1」の後継として「JF1 ST」を用意し、価格を21万8000円 (税込) とした。従来の JF1 は在庫限りで販売を終え、順次 JF1 ST に切り替わる。
BESV JAPAN 公式 製品ページ (JF1 ST の価格・電池・航続距離の2つの値と測定方法の注記・重さ・ブレーキ)BESV JAPAN | 次世代のプレミアムe-Bike
家電 Watch は発売を10月中旬と伝えている。毎日の移動に使う道具として何が変わり、何が変わらないのかを、公式の製品ページの仕様から見ていく。
変わったのはブレーキ
JF1 ST が旧 JF1 と分かれるのはブレーキだ。JF1 の油圧式ディスクブレーキに対し、JF1 ST は機械式ディスクブレーキを積む。BESV は、油圧式は軽いレバー操作で高い制動力を出し、機械式は構造が単純で整備しやすいと説明している。
毎日の通勤で使うなら、この違いは2つの方向に効く。機械式はワイヤーで動くので、調整や修理を近所の自転車店に頼みやすい。一方で、長い下り坂や雨の日にブレーキを握り続ける場面では、油圧式ほど軽い力では止まれない。走る道の坂の多さで、向き不向きが分かれる。
252Wh の電池と、2つの航続距離
電池は36V・7.0Ah の252Wh で、重さは1.45kg。フレームの中に収まり、専用の鍵でロックする。車体の重さは16.5kg (S サイズ)、16.6kg (M サイズ) で、変速機はシマノの CUES 10速。家電 Watch によると、駆動部は後輪の中心にあり、モーターと電池は旧 JF1 から変えていない。
航続距離は、読み方に注意が要る。製品ページの仕様表は最大走行可能距離を「105km / 40km」と2つ並べ、測定方法を JIS9207 から JIS9115 に変えたと注記している。紹介文は「フル充電で100kmを超える」と書く。測り方によって、同じ電池でも数字が倍以上違う。実際の距離は、アシストの強さ、坂、気温、乗る人と荷物の重さでも変わる。片道の距離が長い人は、販売店で自分の使い方に近い条件の目安を聞いておきたい。
アシストは2つのモードとスマートモードを備える。フルカラーの液晶表示があり、スマートフォンのアプリでナビや走行記録も見られる。
21万8000円をどう考えるか
e-bike は、スポーツ車らしい走りと引き換えに、一般的な電動アシスト自転車より値段が高くなりやすい。21万8000円の重さは、毎日の移動の何年分を任せるかで変わる。電池は消耗品なので、長く乗るなら交換用の電池の値段と、近所で整備を頼める店があるかも合わせて確かめておきたい。BESV は、専用バッグで予備の電池を持ち運べるとしている。
家電 Watch は上位の「JF1 PRO」を12月に出す予定だとも伝えているが、執筆時点で BESV の製品ページには載っていない。
次に確かめたいのは、BESV JAPAN の製品ページに JF1 ST の発売日と JF1 PRO の仕様が載るかどうかと、近くの取扱店で試乗できるかだ。
ことば
- e-bike — モーターが脚の力を補う電動アシスト自転車のうち、スポーツ車の形や走りを重視したもの。日本の基準ではアシストは時速24kmまでで、それより速くは脚の力だけで走る。
- JIS — 日本産業規格。電動アシスト自転車の走行距離にも測り方の決まりがあり、方式が変わると同じ電池でも表示される距離が大きく変わる。
毎日の移動のうち、どこまでを電動アシストに任せ、どこからを自分の脚に残すだろうか?
