KDDI は10月28日、au と UQ mobile のメールサービス(キャリアメール)が午前6時から全国で使えない、または使いづらい状態になっていると発表した。音声通話とデータ通信は問題なく使えるとしている。
原因はメール設備の処理負荷が高い状態が続いていることで、同社は午前10時10分時点の発表で、復旧の見通しを示していない。止まったのはメールだけでも、そのアドレスで受け取っているものは思いのほか多い。
止まったのはキャリアメールと持ち運びサービス
KDDI の発表によると、影響を受けているのは au と UQ mobile のキャリアメールだ。au を解約したあとも同じアドレスを使い続けられる「au メール持ち運びサービス」も、同じように使えない、または使いづらい状態になっている。電話をかけることや、スマートフォンでウェブを見たりアプリを使ったりすることには問題がないという。
原因については、メール設備で処理負荷の高い状態が続いていると説明し、現時点で自社のシステムへの不正侵入は確認されていないとした。影響を受けている人の数は示されていない。
ブラウザで読めるのは、設定を済ませた人だけ
KDDI は、au のメールはブラウザから「Webメール」でも使えると案内している。スマートフォンやパソコンのブラウザで、au ID を使ってログインする仕組みだ。
ただし使えるのは、Webメールの初期設定を済ませている人に限られる。設定していなければ使えず、使える場合でも受信に時間がかかることがあるという。障害が起きてから初めて頼ろうとしても、逃げ道にならないことがある。
問い合わせ先は、au なら au の携帯電話から局番なしの157、それ以外の電話から0077-7-111(午前9時から午後8時・無料)。UQ mobile は0120-929-818(午前10時から午後7時・無料)。どちらもチャットでも受け付けている。
確認コードの届け先がキャリアメールなら
メールが止まって困るのは、知人からの連絡より、ほかのサービスからの知らせかもしれない。ログインの確認コード、パスワード再設定のリンク、ネットショップの注文確認、銀行や自治体からのお知らせ。登録先をキャリアメールにしていれば、それらも今日は届かないか、遅れて届く。
いま確かめておけるのは、このアドレスをどのサービスに登録しているかだ。とくにログインのたびに確認コードをメールで受け取るサービスは、メールが止まるとログインそのものができなくなる。SMS や認証アプリ、別のメールアドレスなど、受け取り先をほかにも選べるサービスなら、分けておく手がある。
分けることにも手間と代わりのリスクがある。登録先をフリーメールに移せば、そのメールの障害やアカウントの乗っ取りが、新しく気にかける対象になる。SMS も同じ携帯電話の回線に頼っている。受け取り先を一つにまとめて管理を楽にするか、いくつかに散らして止まったときの影響を小さくするか。どちらを取るかは、使っているサービスの数と、自分が管理できる手間の量で変わる。
次に確かめること
次に見ておきたいのは、KDDI のニュースルームの「障害情報」に載るこの件の続報だ。復旧の見通しと原因の詳しい説明は、判明しだい知らせるとしている。障害の間に届くはずだったメールがあとから届くのかどうかは、午前10時10分時点の発表には書かれていない。メールが戻ったら、止まっていた時間に受け取るはずだった確認コードやお知らせを、各サービスの側で受け取り直す必要があるかも確かめたい。
ことば
- キャリアメール — 携帯電話会社が回線の契約者に出すメールアドレス。ほかのサービスの登録や本人確認の連絡先として長く使われてきたため、止まると影響が携帯電話の外まで広がる。
- au メール持ち運びサービス — au を解約したあとも、それまでの au のメールアドレスを使い続けられるサービス。回線を乗り換えてもアドレスは KDDI の設備に残るため、今回の障害の対象に入っている。
今日メールが止まったままだったら、あなたはどのサービスにログインできなくなるだろうか?

