OpenAI は10月15日 (米国時間)、音声モデルの更新版 GPT-Live-1.1 を、ChatGPT、Codex、dots の音声機能に配り始めた。日本語を含む6つの言語に新しい声が加わり、英語以外の言語でアクセントも良くなったという。全利用者に順次届き、開発者向けの API には近く提供する。
スマホに話しかけて調べものをしたり、料理中に手を使わずに質問したりする人にとって、声の聞き取りやすさと待たされる時間は、使い続けるかどうかを決める部分だ。今回の更新は、その二つに手を入れている。
新しい声と、減った「確認中」
OpenAI の告知が挙げた変更は三つだ。
- 新しい声: 開発者コミュニティでの告知によると13種類。フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、メキシコのスペイン語、韓国語、日本語に新しい声が入った
- アクセント: これらの言語を含む英語以外の言語で、話し方が自然になった
- 「checking...」の減少: 応答の途中で「checking...」(確認中) が出る場面を減らした
コミュニティの告知では、作業をほかの処理に任せるときの流れが自然になったこと、話し方の指示が効きやすくなったことも挙げている。応答の速さや正確さが数字でどれだけ変わったかは示されていない。
日本語で話す場面に何が変わるか
日本語の新しい声が入ったことで、英語の声に日本語を話させたような違和感が減ることが期待される。語学の練習相手、運転中や家事の最中の調べもの、目や手がふさがっている場面での操作など、画面を見ずに使う場面ほど声の質は効いてくる。
一方で、告知への返信欄には、Android で選んだ声と違う声で話す、選んだ設定と違うモードに切り替わる、といった利用者の報告も並んでいる。長く使っていた声が入れ替わり、話し方の印象が変わったという声もある。気に入った声がある人は、更新後に設定を開いて、声が変わっていないかを確かめておくと戸惑わずに済む。
API が開くと広がる用途
OpenAI は、GPT-Live-1.1 を開発者向けの API にも近く提供するとしている。API で使えるようになれば、ChatGPT の外のアプリや家電、店の電話受付などに、同じ声と話し方が入る道が開く。日本語の声が自然になるほど、そうした使い方の候補は増える。
次に確かめるのは、OpenAI の開発者向けドキュメントで GPT-Live-1.1 の API 提供が始まる知らせと、そのときの料金だ。
ことば
- GPT-Live — OpenAI の音声会話向けのモデル。ChatGPT などの音声機能で、声で質問し声で答えを受け取るやり取りを担う。1.1 はその更新版で、声の種類とアクセントに手が入った。
- API — 外部のアプリやサービスが、OpenAI のモデルを自分の仕組みに組み込んで使うための窓口。ここに入ると、ChatGPT 以外の製品にも同じ声が広がりうる。
画面を見ずに AI と話すとしたら、あなたは暮らしのどの場面で使ってみたいだろうか?
