電子書籍ストア「コミックシーモア」を運営する NTT ソルマーレは10月15日、ストアのサーバーに外部から不正なアクセスが行われた可能性が高いと判断し、原因を調べるためにサービスを止めた。同社は影響の範囲と原因を調べているとしている。
漫画や本を日常的に買って読んでいる人にとって、気になるのは自分のアカウントの情報と、買った本の行方だろう。ただ、どちらについても、いま公式に分かっていることはまだ少ない。
公式に出ていること
同社が公式 X に出した告知の中身は、次の三つに尽きる。
- 経緯: 10月15日、サーバーへの外部からの不正なアクセスが行われた可能性が高いと判断し、原因を調べるためにサービスを停止した
- 現状: 影響の範囲と原因の特定に向けて、詳しい調査を進めている
- 今後: 新しい事実が分かれば知らせる。サービスの再開に向けて対応を進めている
NHK も15日夜、サービスが止まったことを伝えた。16日に編集部がコミックシーモアのサイトを開いた時点でも、「サービスをしばらく停止し復旧対応を行います」という表示が出ていた。
まだ分からないこと
告知は、個人情報が外に出たかどうかに触れていない。会員の情報、支払いの情報、購入の履歴のどれが関わるのか、そもそも関わるのかも、調査の結果を待つ段階だ。購入済みの本が今後どう扱われるかも、告知には書かれていない。
ここで「漏れた」と決めつける理由はない。ただ、分からない時間をどう過ごすかは、利用者の側で選べる。
いま利用者が選べること
コミックシーモアのサイトが止まっている間は、そこでパスワードを変えることはできない。それでも、手元でできることはある。
- 同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを、ほかのサービスで使っていないかを確かめる。使い回していれば、お金が動くサービスとメールのアカウントから先に変えておく
- コミックシーモアを名乗るメールや SMS が届いても、本文のリンクからは開かない。続報は公式の X とサイトで確かめる
- 支払いに使っているクレジットカードの利用明細を、しばらく気にかけておく
どれも漏えいが確定したから行うものではない。結果を待つ間に、被害が出たときの広がりを小さくしておく手当てだ。何もしないで待つのも一つの選択で、どこまでやるかは、使い回しの有無や使っている支払い方法で変わる。
次に確かめるのは、コミックシーモア公式 X (@comic_cmoa) と、運営会社 NTT ソルマーレのお知らせに出る続報だ。影響の範囲、個人情報が関わったかどうか、再開の見通しが、そこで順に示されるはずだ。
ことば
- 不正アクセス — 権限のない第三者が、他人のシステムやサーバーに入り込むこと。入られたことと、情報を持ち出されたことは別で、後者は調査で確かめる必要がある。
- パスワードの使い回し — 同じメールアドレスとパスワードを複数のサービスで使うこと。どこか一つで漏れると、ほかのサービスにも同じ組み合わせでログインを試される。
あなたは、買った本を読むためのアカウントと同じパスワードを、ほかのどこで使っているだろうか?