Google は 10 月 12 日、画面付きのフィットネストラッカー「Google Fitbit Edge」を発表し、同社のフィットネストラッカーとして初めて修理できる設計を採り、バッテリー交換にも対応すると明らかにした。日本では税込 26,800 円で、10 月 27 日に Google Store と販売代理店で発売される。
これまで手首の端末は、電池がへたった時点が実質的な寿命だった。電池が交換部品になると、何年使ってから買い替えるかを自分で決める余地が生まれる。ただし、その計算に要る数字のいくつかは、まだ公表されていない。
Google の発表が約束していること
英語版の公式ブログは、内部をモジュール式の構造にしたうえで交換可能なバッテリーを載せ、端末を長く使えるように設計したと書いている。Google Japan の発表も「Google のフィットネストラッカーとして初めて修理可能な設計を採用」とし、バッテリー交換への対応を明記した。
電池まわりの公表値は次のとおりだ。
- 1 回の充電で最長 7 日間。ただし生産前のハードウェアとソフトウェアで測った目安で、実際はこれより短くなりうると脚注にある
- マグネット式の急速充電で、5 分の充電で約 1 日分。この数字は別売りの 30W アダプターを使った場合
- 防水は 5 ATM / IP68 に準拠。ただし完全な防水・防塵ではないと注記されている
米国価格は 179.99 ドル。予約は日本では Google Store のオンラインで 10 月 12 日、店頭で 10 月 13 日に始まった。
まだ書かれていないこと
日英の公式発表を読む限り、交換の手順・費用・受付窓口は示されていない。利用者が自分で裏ぶたを開けるのか、修理窓口に預けるのか。交換用バッテリーはいくらで、どこで手に入るのか。いずれも発表文には書かれていない。
防水との関係も気になる点だ。開けられる構造の端末は、閉じ直したあとに元の防水性能をどう保つかが問われる。この扱いが分かるのは、交換の手順が公開されてからになる。
もう一つ、日本向けの発表には非接触決済への言及が見当たらない。改札や店頭のタッチ決済を手首で済ませている人にとっては、電池の寿命より先に確かめたい項目だろう。
本体の寿命と、月々の費用
長く使える端末ほど、本体価格よりも使い続けるあいだの費用が効いてくる。Gemini を使った健康アドバイス機能「Health Coach」と、健康指標の長期的な変化を知らせる「Health ガーディアン」は、別売りの定期購入「Google Health Premium」が前提だ。購入者には 3 か月の無料期間が付くが、その後の月額は今回の発表に書かれていない。英語版の脚注は、これらの機能が一般的なウェルネス用途で、診断を目的としたものではないとも断っている。
つまり、電池を替えて 4 年使う場合の総額は、本体 26,800 円に、交換の費用と、使うなら Premium の月額を積み上げた数字になる。いま確定しているのは最初の 1 項目だけだ。
買い替えの物差しをどう組み直すか
電池が替えられると、選び方はいくつかに分かれる。電池がへたるたびに交換して同じ端末を使い続ける。機能の更新を優先し、数年ごとに新しいモデルへ移る。画面の無い安価なトラッカーで足りるか見直す。どれが合うかは、手首の端末に何を求めているかで変わる。
次に確かめられるのは、10 月 27 日の発売に合わせて Google Store とサポートページに載る仕様表と修理の案内だ。交換の窓口と費用、開けたあとの防水の扱いが、そこで初めて数字になる。
ことば
- 修理可能な設計 — 部品を外して交換できるよう、内部をモジュール単位で組んだ作り。消耗した部品だけを替えれば、本体はそのまま使い続けられる。
- IP68 / 5 ATM — 防塵・防水の国際規格と、水圧への耐性を示す等級。Fitbit Edge は両方に準拠するが、Google は完全な防水ではないと注記している。開けたあとの扱いは、まだ示されていない。
- Google Health Premium — Google の健康アプリで高度な分析やコーチング機能を使うための有料の定期購入。Fitbit Edge では Health Coach と Health ガーディアンの利用に必要になる。
今使っている手首の端末を、あなたは電池がへたったら替えるつもりだろうか、それとも新しいモデルに移るつもりだろうか?
