米 Bose と米消費者製品安全委員会 (CPSC) は11月5日、持ち運び型スピーカー S1 Pro と S1 Pro+ に使う取り外し式のリチウムイオン電池パックを回収すると発表した。対象は米国で約63万4,759個、カナダで約3万5,400個で、過熱して発火するおそれがある。
CPSC 回収の発表 27-065 (2026年11月5日・台数・報告件数・交換と廃棄)U.S. Consumer Product Safety Commission
問題があるのはスピーカー本体ではなく電池で、販売期間は2017年12月から2026年7月までと長い。手元の電池が対象かどうかは、取り出して番号を見れば自分で確かめられる。
届いていた報告は7件
CPSC によると、Bose には電池パックが溶けた、煙が出た、火がついたという報告が7件届き、そのうち6件で物が壊れるなどの損害があった。けがの報告はない。原因は発表に書かれていない。
販売先は Bose のほか Best Buy、Amazon、Walmart などで、電池パック単体は100〜160ドル、電池の付いたスピーカーは700ドルで売られていた。
17桁の番号の見方
Bose の回収ページが案内する手順は次のとおりだ。スピーカー本体の番号と電池の番号は別なので、見るのは電池のラベルになる。
- 電源を切り、コンセントを抜く
- 底面のネジ2本をゆるめて底板を外し、引き手を持って電池パックを取り出す
- 電池のラベルで、バーコードの下にある17桁の番号を読む
- 先頭の6桁が 083723、078352、084105、078591、078592、084106、086409 のどれかなら回収の対象
対象なら、その電池は使うのをやめて取り外す。電池を外しても、スピーカーはコンセントにつないで使い続けられる。交換品は無料で、Bose の修理・交換の受付ページに番号を送って申し込む。スピーカーに入れていない予備の電池も、番号を送る手続きは同じだ。交換品が届くまでの日数は、回収ページに書かれていない。
捨て方で間違えやすいところ
対象の電池は、家庭のごみ、資源ごみ、店頭の電池回収ボックスのどれにも入れてはいけない。CPSC は地域の有害廃棄物の窓口に、Bose は自治体に確かめるよう案内している。手間のかかる段階だが、発火のおそれがある電池を回収の流れに混ぜない理由ははっきりしている。受け付ける場所が見つかるまで、どこに置いておくかも自治体に合わせて聞いておきたい。
日本で使っている人の場合
CPSC の発表が数えているのは米国とカナダの販売分だ。日本の販売分の扱いは確認中で、Bose の日本語サイトのサポートを11月6日に見た範囲では、この回収の案内は見つからなかった。
Bose の回収ページは対象の国を挙げていない。オンラインの受付は「すべての地域で使えるわけではない」とし、使えない地域の人には海外向けのサポート窓口を案内している。番号が一致したなら、日本で買ったものでも使うのをやめ、Bose の問い合わせ窓口に番号を伝えて扱いを聞くのが手堅い。
次に開くのは Bose の回収ページだ。今月中に、国別の案内や日本向けの受付が足されるかを見ておきたい。
ことば
- CPSC (米消費者製品安全委員会) — 米国で消費者向け製品の安全を監督する政府機関。企業と協力して回収を発表し、対象の番号や手続きを公開する。日本で買った製品が直接の対象とは限らない。
- 持ち運び型スピーカー (S1 Pro) — 電池で動き、屋外の演奏や小さな集まりで使う拡声用のスピーカー。電池パックは底面から取り外せる作りで、予備の単体販売もあった。
充電して使う機器のうち、回収の知らせが来たらすぐ番号を調べられるものは、家にいくつあるだろうか?

