NTTドコモは11月5日、5G SA(スタンドアローン)を契約している人の音声通話・データ通信・SMS が、全国で使いづらくなっていると発表した。始まりは同日午前11時18分ごろで、20時時点の第九報でも続いており、復旧の見込みは示されていない。
影響は 5G SA の契約者に限られ、それ以外の 5G と 4G、ドコモの回線を使う格安SIM(MVNO)、緊急通報には及んでいないという。ドコモは、端末の設定で 4G を選んで再起動するか機内モードを入れ直すと、使える場合があると案内している。まず確かめたいのは、自分の回線がその対象に入っているかどうかだ。
対象は 5G SA を申し込んだ回線
5G SA は、4G の設備を併用せず、5G 専用の設備だけで通信する方式だ。ドコモではオプション契約になっていて、申し込んだ人だけが使う。月550円だった利用料は2026年5月27日から無料になり、申し込むだけで使えるようになっていた。料金がかからない分、申し込んだこと自体を覚えていない人もいるかもしれない。
契約しているかどうかを確実に見られるのは、My docomo の「現在の契約内容の確認/変更」だ。iPhone の場合は「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「音声通話とデータ」の画面に「5Gスタンドアローン」の項目があり、ここがオンなら SA でつながる設定になっている。
4G に切り替える手順と、その後
ドコモの案内は、ネットワーク設定で 4G を選び、再起動か機内モードのオン・オフをすること。iPhone なら同じ「音声通話とデータ」の画面で 4G を選べる。Android は機種によって設定の名前や場所が違うので、モバイルネットワークまわりの設定から探すことになる。
ただし、案内の言い方は「使える場合がある」で、必ず直るとは書いていない。切り替えても使えない時は、自宅や職場の Wi-Fi があればデータ通信はそちらに逃がせる。電話がつながらないままでも、緊急通報には影響がないとされている。
もう一つ、4G に切り替えた設定は、自分で戻すまでそのまま残る。復旧の知らせを見たら、元の設定に戻しておきたい。
原因と、次に見る場所
原因は調査中だ。ドコモは、事象の前後を含めて、不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されていないとしている。大きな障害が報じられると、通信会社を名乗って補償や再設定を促す SMS が届くこともありうる。知らせは、ブックマークから開いたドコモのページで確かめるほうが確かだ。
問い合わせ先は、ドコモおたすけロボット、ドコモの携帯電話からの113、一般電話などからの0120-800-000 で、いずれも24時間受け付けている。
次に確かめるのは、ドコモの「重要なお知らせ(通信障害等)」に出る第十報以降で、復旧の見込みと原因がいつ書き加えられるかだ。
ことば
- 5G SA(スタンドアローン) — 5G 専用の設備だけで通信する方式。4G の設備も使う従来の 5G と違って 4G の混雑の影響を受けにくい一方、今回のように SA の側だけが不調になることもある。
- MVNO — 大手の通信会社から回線を借りてサービスを売る事業者で、いわゆる格安SIM。今回はドコモの回線を使う MVNO には影響がないとされ、影響は 5G SA を申し込んだドコモの回線に限られている。
スマホが急につながらなくなった日に、自分の回線の種類と切り替えの手順を、あなたはすぐに思い出せるだろうか?