Google DeepMindは10月7日、SynthID Detectorを一般の利用者へ広げると告知した。公式ページは、GoogleやパートナーのAIが生成した画像・動画・音声に埋め込むSynthIDの透かしを調べる道具として説明している。公式ページ ・ 10月7日の告知
見た目や話し方から「AIらしい」と推測する方法とは、調べる対象が違う。生成時に埋め込まれた特定の情報を探すため、その透かしがある素材について判断材料を増やせる。
■ 見つからないことは、人間が作った証明ではない
ここからは確認の方法についての解釈だ。特定の透かしを探す道具では、透かしが見つからなかった結果から、すべての生成AIの関与を否定することはできない。対象外の仕組みで作られた素材もあり得るためだ。
逆に透かしが見つかっても、画像に添えられた説明文や、その画像が示す出来事まで正しいと証明されたわけではない。生成・編集の由来と、内容の事実確認は分けて見る必要がある。
読者ができるのは、素材の由来を調べる手段を一つ増やしながら、発信元、公開日時、元の発表との対応を確かめることだ。ニュースのスクリーンショットなら元の記事を探す。企業発表の画像なら、その企業の発表ページと照らす。検出結果だけに最終判断を預けない使い方になる。
調べる道具が手元に来ると、共有する前に一度立ち止まる余地が増える。確かめられたのは何か、まだ分からないのは何か。その二つを言葉にできることが、AIを使う側にも、受け取る側にも役立つ。