SMBCコンシューマーファイナンスは11月5日、銀行などのカードローンの保証業務に使うシステムが不正アクセスを受け、最大32万0118人分の個人情報が外部に送信されたと発表した。運転免許証の番号や勤務先、年収まで含まれる。
同社はプロミスの運営会社として知られるが、今回の対象は自社のローンではなく、提携先の地方銀行や信用金庫、ネット銀行のカードローンを保証する業務だ。銀行で借りたつもりの人も、関係している可能性がある。
預けた先は銀行、情報があったのは保証会社
銀行のカードローンでは、返せなくなったときに代わりに払う保証会社が付くことが多い。申し込むと、審査に使う情報は保証会社にも渡る。同社の発表によると、地方銀行や信用金庫、インターネット銀行などと提携してカードローン等の保証業務を行い、一部の提携先にはカードローンの Web 申込フォームも提供している。
不正アクセスを受けたのは、この保証業務のシステムだ。11月2日に検知し、同日中にシステムへのアクセスを遮断した。ほかに不正なアクセスがないかを調べる過程で、外部へ送信されたデータに客の個人情報が含まれていたと確認したという。保証システムは止めたまま、安全性の確認を続けている。
流出した項目
発表が挙げる項目は次のとおりだ。
- 氏名・性別・生年月日・住所
- 自宅と携帯の電話番号・メールアドレス
- 運転免許証番号
- 勤務先情報 (電話番号・年収など)
- 契約情報 (金融機関コード・顧客番号・保証額・保証開始日など)
運転免許証などの本人確認書類の画像は含まれていない。人数は最大320,118名で、どの提携先の、どの客が対象かは公表されていない。Web 申込フォームから申し込んだだけの人が含まれるかも、発表からは読み取れない。
借りた銀行の名前と、いくら保証されているかが、勤務先や年収と並んでいる。お金の話で連絡してくる偽物にとっては、本物らしく振る舞うための材料がそろっている。
自分が関係するかを確かめる手がかり
対象者には、範囲を特定したあと、保証提携先と相談したうえでメールや SMS で個別に案内するという。それまでの手がかりは自分の手元にある。カードローンの契約書類や銀行の商品説明には、多くの場合、保証会社の名前が書かれている。そこに同社の名前があれば、関係している可能性がある。
同社は、同社や金融機関を名乗る不審な電話・メール・SMS に注意するよう求めている。身に覚えのない連絡や不審な連絡が来たら、記載された URL を開かず、個人情報も入力せずに、同社の専用窓口か警察に相談する。専用窓口は6日にフリーダイヤル (0120-362-167) が加わった。受付は平日・土日祝の午前9時〜午後6時だ。
難しさもある。本物の案内もメールや SMS で届く予定なので、「メールで来たら偽物」とは決められない。届いた案内のリンクは使わず、同社のお知らせのページを自分で開いて見比べるのが確かめ方になる。運転免許証の番号は、変えようと思っても簡単には変えられない。年収や勤務先も同じで、流出した分は戻らない。知らせが届いてからの順番は、漏えいの知らせが来たらやること、順番つきの手順にまとめてある。
次に見るのは、同社のニュースのページだ。対象の提携先と、個別の案内がいつ始まるかが示されるかを確かめたい。
ことば
- 保証会社 — カードローンなどで、借りた人が返せなくなったときに代わりに銀行へ払う会社。審査にもかかわるため、申し込んだ人の勤務先や年収などの情報を持っている。
- 運転免許証番号 — 免許証ごとに付く12桁の番号。本人確認の場面で控えられることが多く、氏名・住所・生年月日とそろうと、本人を装う手続きに使われるおそれがある。
あなたのカードローンや口座の契約書類に、保証会社の名前は書いてあるだろうか?
