Amazon は10月1日、Kindle の全ラインアップを作り直したと発表した。6 型の Kindle、Kindle Paperwhite、カラー表示の Kindle Colorsoft のすべてで、画面のまわりの段差をなくした平らな前面になる。6 型の Kindle と、その背面アルミ版は日本を含む 19 か国で同日に発売された。
紙の本に近い読み心地を求めて電子書籍リーダーを使ってきた人にとっては、手元の端末を買い替えるかどうかを考える時期になる。新しい付属品の一部は 2024 年以降の旧機種でも使えるので、本体を替えずに読み方だけを変える道もある。判断の前に見ておきたい点を 4 つに分けた。
1. 何が変わったか:段差のない画面と、軽く速い 6 型
Amazon の発表によると、新しい機種は表示部の重ね方を作り直し、画面・前面ライト・タッチの層の組み立て方から設計し直した。電子書籍リーダーで初めての構造だと同社は説明している。外から見て分かる違いは、ページの縁に段差がないことだ。
6 型の Kindle は、保存容量 16GB、電池は最大 6 週間、本を開く速さは前の機種より 30% 速い。Engadget によれば厚さは 6.8mm で、前の機種より 1mm 薄く、重さは 140g。Paperwhite はシリーズで最も大きな画面と最も高いコントラストをうたい、防水と色味を変えられるライトを備え、電池は最大 12 週間とされる。Colorsoft は目に優しい紙のような色を掲げる。
2. 値段と、いつ手に入るか
米国での価格は次のとおりだ。
| 機種 | 容量 | 米国価格 |
|---|---|---|
| Kindle | 16GB | 149.99 ドル |
| Kindle(背面アルミ) | 32GB | 189.99 ドル |
| Kindle Paperwhite | 16GB | 199.99 ドル |
| Kindle Paperwhite Signature Edition | 32GB | 249.99 ドル |
| Kindle Colorsoft | 16GB | 289.99 ドル |
| Kindle Colorsoft Signature Edition | 32GB | 319.99 ドル |
子ども向けの Kids 版は 179.99 ドルからで、Amazon Kids+ が 12 か月付く。日本での新しい価格は今回の発表には書かれていない。
発売の時期は機種で分かれる。6 型の Kindle とアルミ版は発表と同時に日本でも買えるようになった。Paperwhite と Colorsoft は同じ地域で順次予約を受け付ける形で、届く日付は発表文に示されていない。Kids 版の Colorsoft の予約は米国、カナダ、英国、ドイツ、日本に限られる。
3. 本体を替えずに足せるもの
今回は付属品も増えた。小型の Bluetooth リモコン Kindle Click(34.99 ドル)は、ページ送りを手元のボタンで行う道具だ。Amazon は、布団の中やトレッドミルの上、機内のテーブルでの読書を例に挙げる。新しい機種のほか、2024 年以降に出た Kindle にも対応するという。
ページ送りの付いたカバー(79.99 ドル)や充電台(59.99 ドル)も出る。こちらがどの機種に対応するかは、買う前に製品ページで確かめたい。
いま使っている端末が 2024 年以降の機種なら、本体ではなくリモコンを足すだけで読み方を変えられる。古い機種の場合は、対応の範囲を製品ページで確かめておきたい。
4. 何を基準に選ぶか
手放すもの、手に入れるものを並べると、選び方は人によって違ってくる。
- 持ち歩きを優先するなら、6 型の軽さと薄さが効く。画面は小さくなる
- 入浴中や水辺で読むなら、防水をうたう Paperwhite が候補になる
- 図版や漫画、雑誌を読むなら色の出る Colorsoft。値段は 6 型のほぼ 2 倍になる
- 32GB の上位版は、画像の多い本をたくさん持ち歩く人に向く。文字中心なら 16GB で足りる場面が多い
- 筐体は再生素材でつくり、電池には 100% 再生コバルトを使うと同社は説明する。ただ、まだ動く端末を使い続けることも、手元の資源を活かす選び方の一つだ
確認できる次の一点は、Amazon.co.jp の Kindle Paperwhite と Kindle Colorsoft の製品ページだ。予約が始まったときに、日本での価格とお届け予定日がそこに出る。
ことば
- フラットな前面 — 画面のまわりの縁が一段高くなっていない、画面と枠が同じ高さの作り。ページの端まで指や光がそろうため、読書中に縁の影や段差が目に入りにくくなる。
- Signature Edition — Kindle の上位版の名前。容量が 32GB になり、明るさの自動調整や画面のダブルタップでのページ送りが加わり、Colorsoft の上位版は充電台での充電にも対応する。
あなたがいま読書で不便に感じているのは、端末そのものだろうか、それともページのめくり方や持ち方だろうか?