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Apple HomeView、顔で家族を見分ける7インチの家庭ハブ

Apple が家の機器をまとめて操作する7インチの画面付き端末 HomeView を発表し、米国などで299ドルの予約を始めた。顔で最大6人を見分け、家族ごとに表示を切り替える。日本は今回の発売国に入っていない。

Apple HomeView、顔で家族を見分ける7インチの家庭ハブのイメージ

この記事でわかること

  • Apple は10月13日、7インチの画面付き家庭ハブ HomeView を発表し、米国・英国・カナダ・インドなどで299ドルの予約を始めた。発売は11月13日。日本と EU は発売国に入っていない
  • 顔で最大6人を見分けて表示を切り替え、カメラとマイクの映像・音声は OS からも切り離した区画で処理するという
  • 壁掛けの電源アダプタは別売りで59.95ドルから。家族ごとの表示には各自の iPhone か iPad が要る

Apple は10月13日、家の照明や鍵、エアコンなどをまとめて操作する7インチの画面付き端末 HomeView を発表した。米国、英国、カナダ、オーストラリア、インド、ニュージーランドで同日から予約を受け付け、価格は299ドル。発売は11月13日だ。

Apple ニュースリリース 10月13日 (価格・予約と発売日・発売国と EU 除外・顔認識・Secure Exclaves・警報音の検知・電源マウントの価格・Apple Home Collection の時期・利用条件)Apple Newsroom

卓上に置く型と壁に掛ける型があり、内蔵のカメラで顔を見分けて、最大6人まで表示を切り替える。台所や居間に、常にカメラとマイクを向けた画面を置くことになる。何ができて、そのために何を家に招き入れるのかを、Apple の発表から見ていく。日本は今回の発売国に入っていない。

7インチの画面にまとまる家の操作

Apple の発表ページとニュースリリースに並ぶ主な中身は次のとおりだ。

  • 画面と頭脳: 7インチ (対角6.98インチ) の液晶と、Apple の A18 チップ
  • カメラと音: 1200万画素のカメラ、4つのマイク、空間オーディオ対応のスピーカー
  • 家の操作: Apple のホームアプリや、メーカーをまたいで使える規格 Matter に対応した照明・鍵・ブラインド・エアコンなどを操作する中継役 (ハブ) になる
  • 音声操作: Apple Intelligence を使う新しい Siri AI。ただし英語のみで、試験提供 (ベータ) の扱い
  • 見守り: 煙や一酸化炭素の警報機の鳴る音を聞き分け、iPhone や Apple Watch に知らせる

電源はコンセントにつなぐ必要があり、電池では動かない。Apple が LG や Schneider Electric と組んだカメラ、温度調節器、鍵などの「Apple Home Collection」は12月から順に出て、一部は2027年初めになる。

顔を見分ける画面を、居間に置くということ

HomeView が個人の予定や写真、メッセージを表示するのは、カメラで顔を見分けたうえで、その人の iPhone か iPad が近くにあり、最近ロックを解除されている場合に限る。客として来た人は、照明の操作や天気、タイマー、音楽は使えるが、家族の個人情報は見られない仕組みだ。

Apple は、カメラとマイクの映像・音声を、OS 本体からも Apple からも触れない区画 (Secure Exclaves) で処理すると説明している。Siri への依頼は端末の中か、Apple がデータを保存しないとする専用のクラウドで処理するという。

ただ、これは Apple の設計上の説明で、仕組みを外から検証できる話ではない。家族の誰がカメラに映ることに同意しているか、来客をどう扱うかは、置く家の側で決めることになる。

299ドルの外側にかかるもの

本体の値段だけで暮らしが変わるわけではない。発表から読み取れる追加の負担は次のとおりだ。

  • 壁掛けの電源: 別売り。USB-C の壁用コネクタが59.95ドルから、配線工事をする型が79.95ドルから
  • 家族ごとの表示: 一人ひとりに対応する iPhone か iPad が要る
  • カメラの賢い機能: 映像の要約や言葉での検索には、有料の iCloud+ の対象プランが要る
  • 操作する機器: Matter などに対応した照明や鍵は、別に買いそろえる
  • アプリ: 外部のアプリを自由に足せる App Store は案内されておらず、使えるのは Apple の主なアプリと対応する音声・動画アプリだ

スマートホーム機器をまだ持っていない家では、HomeView の家の操作の役割は、つなぐ機器がそろうまで出番が少ない。買う前に決めておきたいのは、家の何を自動にしたいかだ。

日本での発売と価格は、まだ発表されていない。次に確かめるのは、Apple の日本向けサイトのニュースリリースに HomeView が載るかどうかと、12月から出る Apple Home Collection の対応国だ。Siri AI が日本語に対応する時期も、日本で使えるかどうかを左右する。

ことば

  • Matter — 照明や鍵、センサーなどのスマートホーム機器を、メーカーをまたいで同じ方法でつなぐための共通規格。Apple・Google・Amazon などが参加しており、対応機器ならハブの種類を選ばずに操作できる。
  • ハブ — 家の中のスマートホーム機器をまとめて受け持ち、外出先からの操作や自動化の指示を中継する機器。HomeView のほか、Apple では HomePod や Apple TV がこの役を担う。

カメラが顔を見分ける画面を家に置くとしたら、あなたはそれを家のどこに置き、どこには置かないだろうか?

参照

あなたの暮らしで、最初に試せることは何でしょうか。