2026年3月、千葉大学柏の葉キャンパスで、水田への導入を見据えたフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証が始まりました。食料をつくる場所と電力をつくる場所を、最初から分けない試みです。
何が起きたか
積水ソーラーフィルム、TERRA、千葉大学、千葉銀行、ひまわりグリーンエナジーの5者が連携し、営農型太陽光発電設備を設置しました。取り組みは2026年3月から3年間の予定です。
検証するのは、レンズ型モジュールの性能だけではありません。農作業への影響、稲の収穫量と品質、温室効果ガスであるメタンの発生量も調べます。
暮らしにどう関係するか
フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、軽く、曲げられることが特徴です。従来型パネルでは重さや架台が課題になる場所でも、設置方法の選択肢を増やせる可能性があります。
ただし、発電できることと、農業と無理なく両立できることは別です。作物の生育、農作業のしやすさ、設備の耐久性、事業としての採算を同時に確かめる必要があります。この実証の価値は、すでに完成した答えではなく、その条件を実圃場で測り始めたことにあります。
確認しておきたいこと
「国内初」は、発表企業が2026年3月24日時点で調べた範囲に基づく表現です。また、この段階は実証であり、一般家庭や農家が同じ設備を購入できることを意味しません。