バンダイナムコホールディングスは10月26日、物流子会社のバンダイロジパル (東京都葛飾区) が管理するシステムに不正アクセスがあり、BANDAI SPIRITS が運営する「一番くじONLINE」の配送情報が漏えいした可能性があると発表した。対象の項目は氏名・住所・電話番号で、件数は調査中だという。
一番くじONLINE でくじを引き、景品を自宅に届けてもらった人は、名前と住所が配送のために物流会社へ渡っている。その配送の段階で情報が出たかもしれない、という知らせだ。
分かっていること、まだ分からないこと
発表によると、ロジパルが物流システムのサーバーに不正アクセスの疑いのある痕跡を見つけたのは10月21日。同じ日に、同社のアカウントが不正に使われて操作されたことも確認した。翌22日の調査で、一番くじONLINE の配送情報を入れたサーバーにも痕跡が見つかった。
漏えいの可能性があるのは、一番くじONLINE の配送情報の氏名・住所・電話番号だ。クレジットカード情報は含まれず、現時点で不正使用などは確認されていないとしている。件数は調べている最中で、分かりしだい知らせるという。ロジパルは安全が確認できるまで、この出荷システムを止めている。
26日には警察と個人情報保護委員会に報告し、対象になりうる人への注意喚起を始めた。
警戒すべきはメールより、電話と郵便
この発表で目を引くのは、注意を促す連絡手段だ。漏えいの告知の多くは不審なメールへの注意を呼びかけるが、今回は「不審な電話や郵送物」が届く可能性に触れている。漏えいの対象にメールアドレスが入っておらず、住所と電話番号が入っているからだろう。
住所を知っている相手なら、「当選のお知らせ」「景品の再配送」「送料の追加」をうたう封書やはがきも、それらしい電話もかけられる。好きなキャラクターの景品を待っている時期ほど、つい応じたくなる。手紙や電話で言われたことは、その場で答えず、一番くじONLINE のサイトにログインして注文の状況を確かめ直すのが確実だ。
会員向けの問い合わせは、一番くじONLINE の問い合わせフォームで受け付けている。
次に確かめたいのは、バンダイナムコホールディングス、BANDAI SPIRITS、バンダイロジパルの3社が出す続報だ。3社は、出荷システムを再開するときと、件数などの新しい事実が分かったときに知らせるとしている。
ことば
- 物流子会社 — グループの商品の保管や発送を引き受ける会社。通販の注文では、販売する会社とは別のこの会社に、届け先の名前や住所が渡される。
- 配送情報 — 荷物を届けるために使う、届け先の氏名・住所・電話番号などの情報。注文の記録とは別に、発送を担う会社のシステムにも置かれる。
くじの景品を名乗る封筒や電話が届いたら、あなたはどこに確かめにいくだろうか?